うまみの色味

天高く我肥ゆる秋。

東方美人茶なんて意識高めのお茶飲んでても、芋をむさぼってちゃ意味ないでしょうかね。


まあ芋味のパンとかスイーツとかでなくシンプルに食材そのものを食べてるだけマシ……だと思いたい。自分には激甘です。

ちなみに成城石井のスイーツコーナーらへんで冷やされて売られている濃蜜やきいもも激甘でおいしい。小ぶりのが4~5本入ってるのでちょっとずつ食べやすい。ぱっと見お高めだけど満足度もそのぶんかなり高めでコスパは悪くはないと思っているよ(ちなみに東方美人茶も普通に美味しい)。


寒いから身体がエネルギーを蓄えようとしているのか、ここ数日とってもお腹が空く。

そして世間もそれを見越しているから最高のタイミングで店頭に魅力的な新メニューが並ぶんですよ、ひどいですねえ〜。



魅力的なメニューといえばなんですが、美味しそうなものって、色彩関係ないなって思いまして。

最初はね、「美味しそうなものは大体色味がある→色味があるってお野菜が多い→美味しそうなものはすなわちヘルシー!」って理論を唱えようとしてたんだけど、

ン真っっっ白なクリームがたっぷりのコッペパンも美味しそうだし、真っ黒なドミグラスソースの牛タンシチューもめちゃくちゃそそられるし。(デミグラス、よりドミグラスの方が黒々してる気がするけど調べたら意味おんなじだった)

あとインドカレーも美味しそうなのに色彩のしの字も無い。

究極はチョコレートだよね。フォンダンショコラとか真っ黒じゃん!

冷静になって考えてみるとなんであんな黒っぽいものに食欲が湧いてしまうんだろうか。逆に、同じように黒いものも世界にはたくさん溢れてるのに(スマホとか)、なんで食欲は湧かないんだろうか。

チョコレートへの欲を断つだけで結構ブクブクストップできると思うのでこれを考えたい。



チョコレートからは逸れるんだけど、ちょっと前に鉢植えティラミスなるものが流行ったのはご存じだろうか。

陶器にティラミスを入れて、上のココアパウダーの部分を粗めのクランブルや砕いたココアクッキーにしてまるで土のように見立てるアレ。上にミントやお花を添えればもう植木鉢にしか見えないアレ。

実際食べたやつ。美味しかった

目新しさでバズって定着したんだろうけど、鉢植えに食欲なんて普通湧かないじゃないですか???

“食べられるもの”だって認識があるから食べられちゃうんだよね、きっと。

上の写真だって、指かなんかでスプーン隠してみなさいな。ただの鉢植えですから。

ちょっと照明暗めの飲み屋とかだったら、鉢植えティラミス頼んだところに本物の土を使ったリアル鉢植え出されても口に運んじゃう人いるんじゃないかな。いると思う。認識って怖。


当時の私も見た目で嫌厭けんえんすることができていれば6ティラミス分くらいは余計なカロリー摂らずに済んでたのになあ。人間って本当に不思議だあ。そして見た目より味だ!とティラミス食べ食べな私は愚かだあ……



だからチョコレートも、食べられるものじゃなく粘土のかたまりかなんかだと認識することができれば欲を断つことができるんじゃないか。と思う。

ガトーショコラがねっとりしているのは粘土でできているからだし、添えられてるホイップクリームも実は××の……(これ以上は実際に被害が出そうなので明記はやめておきます)

と、思い込むことができれば、食べたくなくなるよね。


でもそんなの私は絶ッッッ対ごめんですね!!!!!!!

自分で書いておきながら、なんで食という人生の悦びに自ら枷をつけにゃならんのだと思ってしまったので閉廷です、解散!

人生にはあと数えられるくらいしか食事の機会は残ってないんだから、という思想の持ち主です。


好きなの食べりゃええねん。食べたら動きゃええねん。それでええねん。


ということで、お芋のフラペチーノでも飲~もうっと。

自分に激甘です。





あと、カカオ99%のチョコレートは文字通り粘土のかたまりなので認識マジックを体験してみたいならぜひ。おすすめはしません

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